エクタス入塾、低学年からの中学受験についての雑な感想

新小1に学習面で何を求めるか、は各家庭いろいろ考えがあると思う。

我が家がそうであったように、低学年のうちから通塾は必要なく、まずは机に向かう習慣があれば良いのではないか……具体的な学習進度でいえば、新小1はひらがなの読み、自分の名前くらいは書ければよいか……あとはなんとなく足し算ができればよいのでは、と思うことが多いのではないだろうか。

私もそうだった。ところが、ここへきて私の中では大きな考えの揺れがあった。具体的にはエクタスに入塾申し込みをしてきた。

息子の良いところとして、まじめで素直であること、特に親以外の大人に従順であること、少し先取りをしていて学習に対して前向きであることが挙がる。

一方で、息子は瞬発力やど根性、ひらめきや地頭の良さみたいなものは今のところ感じない。穏やかでまじめな普通の子だ。運動も芸術分野もこれといって一芸に秀でるものもないだろう。

そんな息子だが良さを伸ばし、いつまでも自分を好きでいてほしいと願うのが親の性だ。で、思ったのが「勉強は普通の子なら誰でも、やればやった分結果に表れやすい、裏切り要素の少ない分野では?」ということだった。

 

いろいろ書いたが、エクタスに体験に行ったら「入塾合格です」と言われたのがそもそものきっかけだ。入るのが難しいとされるエクタスに入れる、という邪な考えから始まった。(入塾の簡単さについては、多分、低学年はあまりハードルを高くせず募集しているのだろう。入るのが難しいのは高学年になってからで、最難関に及ばない子はどこかのタイミングで脱落していくのだろうと推察された。うちもどこかでバイバイだろう。)

うちの子が御三家に入れるとは思わないが、毎週エクタスの国語でがっつり書く練習をするのは魅力的だった。自分もその分野の人間なので、書くことがいかに大事かはよくわかる。一年間でここまで書けるようになるのです、との説明にかなり大きくぐらついた。

エクタスの授業は、笑いをとったり対話を入れたりのメリハリをもたせて飽きさせない、みたいな授業タイプではなくて、1時間集中してプリントを解き、できたら先生のところに持っていくという子どもの忍耐力と集中力が求められるタイプだった。中10分の休憩をはさんで算数1時間、国語1時間。大人でもしんどい時間配分だと思われた。

息子がこれについていけるのかはわからない。まだこんな子どもなのに忍耐を強いるのも必要なのかもわからない。ただ息子は帰ってきてから授業の進め方をかなり詳しく説明できたのと、次も行きたいと言っているのがとりあえずの救いだ。

息子は外ではかなりシャイなもので、人を押しのけてぐいぐい先生に聞きに行くタイプではないので、少数なこともよかった。また、家では集中して勉強するということができないので、がっつり2時間集中する場がある、というのもいいのかもしれない。

 

どうなるかわからないが、自分の居住区的に中学受験する進路はかなり一般的だろうと思われる。小1からガチ目の塾に通わせる親はあまりいないだろうけど……。

やるなら最難関は目指しつつ、心の中では、穏やかでまじめな学習に前向きな集団……息子の性格に合った学校へ……と思っておく。

うちには父の経済力、母の狂気はないものとして、親子ともども頑張りたい。

年長児の科学教室参加についての雑な感想

低学年であっても、というよりむしろ低学年のうちは理社の種まきが重要だと思う。とくに我が子は寝る前のちょっとしたお話で色んなことに興味を示していたので、できれば理社の素養のない私より、興味を引く話が出来る人に習ったほうが良いのではないかと思っている。

そういうことで、理科については科学教室にいろいろと参加してみた。

 

日能研GEMS

「液体の探検」「木のおうち」「ゼラチンディスクをつくろう」に参加。

都内各地の教室で不定期に開催されているみたい。

子どもは最終的に体験したお土産を持って帰れるので楽しそう。親は講座中は自由に外出してよかった教室と、熱心に日能研の教育方針について説明された教室とあった。いろいろ行ってみたいけれど、シーズンによるのか今はあまりたくさんの教室で開催してないみたい。

 

②サイエンス俱楽部

通常の教室に交じって体験させてもらう方式。親は教室内で見ていてよい。

確かタネの学習についてのときに参加した。いろいろな実物の種を触らせてもらったり、飛来して根付く種の模型を作って飛ばしてみるなど、学習と工作や実験などのバランスが良かった。

 

③早稲田こどもフィールドサイエンス

実際の活動は、朝から夕方まで近郊の山や川に出かけていき観察や実験をするらしいが、体験として「鉱物の標本を作ろう」という教室内の講座があった。講座中は親は説明会。来年度のカリキュラムの内容について。

これも鉱物がたくさん入ったケースをお土産に持ち帰ることができるので子は嬉しそうだった。

ちなみにうちが参加したときは圧倒的に新1年生の参加者が多くて、2~4年生は1割くらいだった。ただ、カリキュラムの話とお金を天秤にかけたとき、自然に興味のある子が3・4年生で参加するのが一番いいだろうなと思った。

 

で、さて社会は?と思うのだが、今のところ他力本願な種まきが見つからず、アンテナショップに行ったりしている。情報求。

年長対象講座と受講要件についての雑な感想

どこが違うのと言われたら何も違わないかもしれないけれど、未就学児で一定時間机に向かって勉強するのと、テストを受けるのとは違うと思う。

テストって要するに「あなたの立ち位置はここ」を測るためのもので、その情報が子ども自身にプラスになるのか分からない、と思うからだ。なんていうか親のエゴみたいに思うのと受験産業に踊らされてる感があるのだ。

もちろん圧倒的個人の主観でしかない。別に受けたい人は受ければいい。

 

しかしそういう思いがあったために、年長を対象としたプレスクール的な講座については、受講資格が必要なかった四谷大塚とエクタスしか参加しなかった。

私の携帯のホーム画面には今でも早稲アカや栄光やサピックスのリンクが張ってあるのだが、これらの塾の講座には全統小を受験した結果が受講要件となっていた。私は子どもにはどちらかというと勉強させたい親であるために、受講要件がなければぜひ参加させてはみたかった。

あとは日能研か。

日能研はまた別枠でGEMSをはじめとする年長~低学年対象の講座が数種類あって、それには楽しく参加した。これはまた別途書きたい。

文京区で中学受験させたいママの雑な感想

じつに2年ぶりにはてなブログに帰ってきた。2年前も同じように言っていて、また少ししたら顔を出さなくなるかもしれない。

 

祝・息子小学校入学。遠いあのころ保活記事をせっせと書いていたのが懐かしい。今や文京区の保育園には定員割れの文字が並ぶようになっている。我が家はと言えば、0歳からお世話になった認可保育園に6年間平和に通うことができて、この春にはいよいよ卒園を迎える。本当に感慨深い。

 

小学校入学を迎えるにあたり、子どもの進路について考えることがある。

年少からは小学校受験も頭をかすめたが、そういう家庭ではないと考え、学区の区立小学校に入学することにした。その分、土日や夏休みにはとにかくあちこち出かけた。子どもの体験のために。親(私)の思い出のために。

年長では四谷大塚の「新1年生小学校入学準備講座」を受講した。

意図としては、「小学校の授業」を意識させるためで、「これからは一定時間机に向かって勉強もするのだ」ということが分かればいい、と思っていた。講座カリキュラムの一つになっていた全統小テストは、「未就学児のうちからテストなんて受けんでいい」と思ったし、二泊三日の旅行の予定もあったのでパスした。

このときはまだ「私の考える最強の教育」のほうが受験産業の見せてくれる教育像よりも強かった。

 

2月に入り、エクタスの「新小1プレスクール」に参加した。

これも同じ意図で「勉強」を意識してくれればよかった。御三家を目指すトップ層を抱える塾、という認識だったので「私の考える~」にそぐわないため、入塾の意思はなかった。こういうのに参加するお子様たちの雰囲気に息子が刺激を受けてくれたらいいなとは思っていた。

行ってみたら息子のほかに生徒は申し込んでいなかったみたいで、付きっ切りで見てもらった。親も3メートルほど斜め後ろから見ていた。初めは算数からで、息子の手が止まったところ、どうやら間違えたところなどを観察することができた。

途中でエクタスの講座説明のために別室に移り、息子はその間に算数が終わって国語を勉強していた。私は説明を熱心に聴いているふりをしながら「当たり障りない感じで入塾は辞退しよう」と心の中で思っていた。

 

さて、中学受験でいう「男子御三家」とは開成・麻布・武蔵のことであるらしい。

「都立武蔵(中等教育学校)」と「私立武蔵(高等学校中学)」があることさえ知らなかった私だが、説明を聞いてどの学校もレベルの高い問題を出すということはよくわかった。

エクタスはその御三家に、筑駒と駒東を加えて5校への合格を主に目指しているらしかった。

記念受験と同じくらいの熱量で、開成は近いし行けたらかっこいいな☆くらいに思っていたけれど、うちの子を6年見てきて、この子はどこにでもいる平凡な子だということはすでに分かっている。

テレビや漫画やそのほかで見る「狂った教育ママ像」にはなりたくなかった。「子どもの実力を適正に測って、無理させないが子どもにとって最良の進路を示せる親」になりたいと思っていた(思っている)。

 

講座が終わり、「お子様の様子を講師のほうで確認し、のちほど入塾合否について電話でお伝えする」と言われた。

自分自身がイイと思っていない相手から「返事はあとで」と言われるとなんだか変な気持ちになるものだ。「カエル化現象」なんて言葉がはやったけれど、多分逆もあるよな、なんて思いながら待つでもなく電話を待った。

 

「入塾は合格です」

とのことだった。当然と言えば当然だと思った。息子は平凡ながらまじめでいい子だし講座の内容もそれなりにできていたから。そして困ったとも思った。「子どもに発破かけるために利用させてもらいました」とは言えず、断る口実をあれこれ言ってみたが決定的に断るのも難しかった。

そしてなんだか、卑しい気持ちがじわじわわいてきた。

 

文京区のなかでも中学受験率の高い小学校、と言われる学校に入学する。

いやでもこの先中学受験についていろいろ思わざるを得ないだろう。「私の考える最強の教育」は30代主婦の主観に過ぎない。大波に飲まれてもそう言っていられるのだろうか?

運動や芸術部門よりかは、学力のほうがこれから6年もあれば伸ばせるのでないか。

エクタスの掲げる5校は無理でも選択肢が多いほうが良いのではないか。

 

きっと早くて1年後か、遅くても新小4でリタイアするだろう、普通の平凡な子なのだから、という思いもあるがやはり卑しい気持ちが抑えきれず、何回となく子どもに「エクタス行きたい?」と訊いた。

いつも返事は肯定的だった。その回答を免罪符に、きつめの習い事に我が子を放り込むのが正解とは思えなかった。だがやはり力をつけた息子を見てみたいと思わずにはいられないのだった。

 

ここからあれこれ自分に言い訳するだろうけど、多分エクタスには行くだろうし中学受験に参入するだろう。言い訳はさておき大局的には子どものより良い進路を考えていきたい。

まずは小学校入学だ。おめでとう、息子。ここからも元気で頑張ろう!